くりの週末散歩

人生を少しでもお得に楽しく生きたいOLの備忘録

関西に住むアラサー営業職。ちょっとでも人生をお得に生きたいOLの備忘録です。旅行と読書とコーヒーが好き。

【観た】映画ルームの感想(ネタバレ含む)と今後の人生について考えてみた件

こんにちは。GW9連休中なうです。

GW、諸々考え事が募りすぎて。

どうしようね。でもどうにもならないものは時間が解決してくれるのかな。

 

 

さて、今回感想を書きたい映画は『ルーム』!!

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ずっと観たいと思ってたんだけど、

予告編観ては中々勇気が出ず、、、なんか心に来そうで。でも実家の近くのツタヤがDVDレンタルを破格の料金でしてるのもあり、やっと観ることができました(笑)

 

 

 

あらすじ

施錠された狭い部屋に暮らす5歳の男の子ジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)と、母親ジョイ(ブリー・ラーソン)。彼女はオールド・ニック(ショーン・ブリジャース)によって7年間も監禁されており、そこで生まれ育った息子にとっては、小さな部屋こそが世界の全てだった。ある日ジョイは、オールド・ニックとの言い争いをきっかけに、この密室しか知らないジャックに外の世界を教えるため、そして自身の奪われた人生を取り戻すため、部屋からの脱出を決心する。

 

 

感想「世界は広い。でもその広さを理解することが難しいんだよね。」

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この作品、見ている間に何度も泣きました。

同時に喜怒哀楽では言い表せない複雑な感情を抱きました。

何が正しいのかがわからなくなった感じ。

 

 

あらすじにも書きましたが、主人公のジャックは生まれた時から5年間ずっと納屋で過ごしてきました。一歩も出ることなく。彼にとってはその部屋が全てで、その中にはママが常にいる。

 

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ママがジャックに壁の向こう側にはリアルな世界が広がっていることを教えるシーンがすごく印象的でした。

 

TVの中とは違う、リアルな世界が広がっていることをジャックは中々理解できず、一度は拒否してしまいます。

 

でもママは根気強くジャックに世界について教える。

 

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部屋の中から脱走に成功した時、ジャックの目には青く広い空が映ります。今まで天窓を通して見ていた小さな空しか見たことがなかったジャックの目には、どういう風に見えていたんだろう。

 

 

どんなに教えてもらっても、実際見たことも触れたことないものを想像するのって難しいよね。自分が実際に感じることによって、ようやく世界は広いことをジャックは理解することができたんだと思います。

 

 

無事にジャックとママは部屋から脱出できたわけなんだけど、その後もめでたしめでたしでは終わらずに二人に様々な課題が降ってきます。

 

 

ジャックの祖父(ママの実父)が、ジャックのことを直視できずに話すことも拒否したのは泣けました。

 

ジャックは、7年間の監禁からママを救った救世主だけど、でも犯人との間にできた子なわけで。ジャックのおじいちゃんは、娘を監禁した憎い犯人の血が流れてるジャックを正面から愛することができないのだろうな。。

 

ジャックに罪はない。けどおじいちゃんも悪くはない。

 

 

あと、脱出後にママが記者に「ジャックが生まれた時にジャックだけでも先に逃がそうと思わなかったのですか。犯人に頼んで病院の前に捨ててもらうとか。」って質問をしたシーンも複雑な気持ちを抱きました。

 

ママにとってはジャックは心の支えなわけで。ジャックにもママは必要だったと思う。でも一部しか見ていない世間から見ると、ジャックを逃して普通の少年時代を送らせることがいい選択って言う解釈もあるんだなって。

 

7年間の監禁生活、そのうちのジャックと過ごした5年間はママとジャックにしかわからないのに。何が正解なんて本人達が決めることだと思うんだけど、周りの声は意識せずとも耳に入ってきてしまう。ママは本当に辛いと思うな、脱出した後も。

 

…辛いだろうな、って簡単な言葉でしか表せない自分のボキャブラリーに絶望です。

 

 

 

映画を観た後自分の人生について考えてみた

 

狭い空間・世界にいると、視野狭窄になってしまって。目の前の世界が全てのように感じてしまうけど、視点をズラせばもっともっと世界は広がっているんだろうな、と思います。

 

ジャックのように5年間も一部屋で過ごしたっていう経験はもちろん私には無くて、むしろ関西の田舎でのびのび育った方だと思うけど。それでも田舎から京都の大学に出てきた時に、いかに自分が井の中の蛙だったかを思い知った。小さい小さい狭い世界で生きてたな、と。

 

 

高校のころ、英語がすごく得意だったし、将来は海外で働くぞ!そのためには大学で留学するぞ!って広い世界に目を向けてたつもりだったけど、いざ大学入ると「いやいや日本国内、身近なところにすごい人いっぱいおるやん。それを知らず何を海外やねん」って思ったなあ。

 

自分の見えてる世界は思ったより狭いことを知れたのは、ある意味成長だったのかもしれないけど。

 

 

 

そんなこんなで大学卒業して、就職して社会人2年目。急激に視野が広くなるわけでもなく、むしろ狭いままだなってルームみて思った。

 

目の前の環境に悩む日々で、気づけば視野狭窄になってたり。もっと広く考えれば転職や休職、部署の異動って方法は色々あると思うけど、今の状況の中でなんとかしようとしてるあたり、世界を自分で狭めてるんだろうな。

 

世界は広い。でもそれを理解することが難しいんだよね。

 

 

将来は関西で暮らしたいなと思う。理想を言えば関西で嫁いで、実家にもすぐに顔を出せる距離に住んでたいなと思う。

 

じゃあそのためには、いつ関西に戻る?関西配属になるのを待つか、はたまた早く見切りをつけて転職するか。

 

まあ、もしかしたら東京での仕事がすごく楽しくなってとどまりたいと思う日が来るかもしれないけど、現状は関西に帰りたいので悩む日々です。どうしようね。

 

 

世界は広い。

もっといろんな可能性を考えてみてもいいのかもしれない。今の場所で頑張ることも大事だと思うけど、考えるのは自由だしね。

 

ちょっと東京での生活が疲れてきた上に、うまくいかないことが起こって考えが後ろ向きになってるのかもしれない。

 

でも、ルームは良い映画で、私にとってもいいきっかけだったのかもしれないな。

 

あー、職場へのお土産、何買って行こうかな!

 

 

ルーム(字幕版)