くりの週末散歩

人生を少しでもお得に楽しく生きたいOLの備忘録

関西に住むアラサー営業職。ちょっとでも人生をお得に生きたいOLの備忘録です。旅行と読書とコーヒーが好き。

【読んだ】『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる』

こんにちは。

暑い日が続きますが、なんとなくほんのり秋の気配が漂っている気がするね。

 

 

さて、今回は最近読んで面白かった、林伸次さんの

『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる』の感想を書きたいと思います。

 

 

恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。

恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。

 

 

 

 

Twitterでカツセマサヒコさんがオススメしていて、気になって買ってしまった。

 

 

 

うわあ、気になるう。

ということで、早速読んでみました。

 

 

内容紹介

 

この本は、渋谷でバーテンダーをしている林さんが綴る、ラブストーリーです。

 

恋はいつか消えてしまう。ならば、せめて私が書き留めて、世界に残しておこう――。
スタンダードナンバーの音楽とお酒のエピソードとともに綴られるのは、

燃え上がる恋が次第に冷め、恋の秋がやってきたと嘆く女性。
1年間だけと決めた不倫の恋。
女優の卵を好きになった高校時代の初恋。
かつての彼女とよく通ったパン屋さんを訪ねた男性。
学生時代はモテた女性の後悔。
などなど、世界の片隅に存在した恋のカケラたち。

誰かを強く思った気持ちは、あのとき、たしかに存在したのだ。切なさの記憶溢れる恋愛小説。

 

 

私はバーに行ってバーテンダーの方に恋の話をしたことはまだないんだけど、でもバーテンダーの方ってなんでも話したくなっちゃいますよね。お酒も入ってるからか、いつもより、より饒舌になっちゃって。

 

ちょっと違うのかもしれないけど、タクシーの運転手さんにもついつい話かけちゃう。あれは密室な空間がそうさせてるのかなあ。

 

 

感想「お酒と音楽、そして恋の勉強になった。」

 

この本、恋の話だけかと思えば、さすがバーテンダー林さん!

恋の物語と一緒にお酒や音楽の知識も綴られていて個人的に読んでいてとても勉強になりました。

 

まだまだお子ちゃまなので、バーに行ってお酒を頼む時にどう頼んでいいかとか、自分が何を飲みたいのか自分でわかってなかったりするんだけど、「ああ、こんな風にお酒頼んだらいいのか~」とか「こんなお酒あるんだ!飲んでみたい!」って勉強になりました!!!

 

 

例えばお客様からの「落ち込んでいて、心がときめくようなお酒が欲しいんですけどりますか?」という質問に対し、林さんは「最高の出会いという意味があるキールというお酒はどうですか?」と提案してくださります。

 

お客様のお酒の頼み方、オシャレ~~!

林さんの提案してくれるお酒もオシャレ~~!

 

単純なので、今度キール頼もうと思いました、はい。

 

 

 

一番好きな恋の物語

 

この本の中で、私がすごく好きな物語があって。

ちょっとネタバレになってしまうんですけど。

 

結婚されている女性が、仕事相手の方と恋に落ちる物語で、恋の始まりについてマスターに語りかけます。

 

一部、その女性の言葉を抜粋します。

 

私、こんな風に自分の心の中に恋が始まっていく瞬間がすごく好きで、『恋って贅沢品だなあ』って思うんです。たぶん、高いコートやすごくおいしいレストランなんかよりずっとずっと贅沢なんです。

 

「マスター、そんなに急がなくていいんです。恋は贅沢品って言いましたよね。ゆっくりゆっくりと味わうのがいいんです」

 

 

恋は贅沢品、かあ。

 

 

恋してると、好きな人がいると、「私の気持ち伝われ~~!」ってついつい焦ってしまうことが多いんですが、こういう考え方もあるんだなって。

 

確かに、人を好きになるってすごく贅沢なことかもしれない。

友達でも中々人を好きになれない子っているし、私は割と惚れやすい方だけど、好きな人欲しいなって時に限って中々できないこともあるし。

 

せっかく見つけた恋、自分の中で始まった恋は、焦らずゆっくりと贅沢品として味わうのって素敵な楽しみ方だなあ、と思いました。

 

 

 

私も林さんのいる渋谷のバーに行ってみようかな。

そしてキールを飲みながら私の忘れたくない恋の話を話してみたいな。

 

 

恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。

恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。