こんにちは。
寒くて寒くて、ついにマフラーデビューしてしまいました。
今年の冬は暖冬と聞くけれど、寒さに劇弱なので乗り越えれるか今から心配です。
さて、今回は小川糸さんの『ツバキ文具店』について感想を書きます。
この本、昨年買ったんだけど、もう既に2〜3回読んでて。好きな本の一つです。読んでみて思うこともあったのでそれも含めて書いていきます。
内容紹介
『ツバキ文具店』は鎌倉で文具店と代筆屋を営んでいる主人公、鳩子の物語です。
代筆屋ってそもそもなんぞや?ですが、
文字通り、代わりに手紙などを代筆してくれる人のこと。
お金を払ってまで人に代わりに文書を書いてもらうって、どういうことなんだろうと初めは思いながら読んでたんですが、例えば、字が汚いとか。あとは自分では文が浮かんでこないとか。鳩子の元には色々な理由を持って代筆を求めるお客様がやってきます。 なるほどね。
内容は様々で、友人への絶縁状、借金のお断り、天国からの手紙など、様々。
確かに友人への絶縁状とか自分で書こうと思っても中々難しいかも。
内容も目的も様々なお客様の依頼を元に、鳩子は数々の代筆を務めていく、そんなお話です。
感想「相手のことを考えて選ばれる言葉、文具。手書きっていいよね。」
この本を読んでていいなと思ったのは、
鳩子が手紙を書く相手に対して書く手段、紙、筆記具、封筒、切手を選んで使い分けていることです。
例えば、とある夫婦から依頼された、夫婦の各知人に送る「離婚の報告」を書くときはこんな感じ。
□封筒は横長の洋角封筒。封筒の内紙には。冬の夜空のような濃紺の薄紙が使われていて、闇の中でも星のような希望が感じられるもの。
□筆記具は万年筆。インクはグリヌアージュで、フランス語で「灰色の雲」という意味のもの。
□切手は夫婦が結婚した15年前に発売されたもの。
等々。
これは一例で、物語の中で鳩子は様々な手紙を代筆するんだけど、その度に一つ一つ、言葉はもちろんのこと紙、筆記具、封筒、切手まで丁寧に選んでいるのが素敵だなあと思った。
私は今まで、誰かに手紙を送る時に、相手に自分の想いを伝えれるような言葉を選んではいただけど、 相手に合わせて封筒とか便箋、筆記具までにこだわったことはなかったなあ。文房具自体は好きなので、可愛い便箋や封筒を見つけたらついつい買っちゃうんですが、相手や書く内容によって使い分けたことはなかったです。
今度手紙書くときは、是非参考にしてみよう。
手書きに対する私自身のあれこれ
普段、年に数回、葉書のやり取りをしている友達がいます。
これは今年の私の誕生日にその友達が送ってくれたポストカード
お互いの誕生日やクリスマス、年賀状等々、何かしらのタイミングで年に数回葉書を送りあっています。
その友達とは普段、インスタのメッセージ、FBのメッセージ、LINEと、ありとあらゆるSNSを使ってやり取りをしているんだけど(笑)でも葉書が送られてくるとすごく嬉しくて!仕事帰りにポストを開けると葉書が入っていると疲れが吹き飛ぶくらい嬉しいし、相手が自分のために手書きでメッセージを書く時間を使ってくれたことに対しても嬉しい。
あと、自分が相手に葉書を書くときも、不思議と書きたいことが溢れてくるんですよね。普段SNSを駆使してやり取りしてるから、もう話すことないでしょ!って感じなのに(笑)手書きだとまた違うのかな、書きたい事が本当に溢れる。
あとは、旅行に行った時に旅行先から父母にポストカードを送るのも習慣になっています。送れる時だけだけど。その土地で買ったポストカードを、その土地の郵便局の印を押して送るって、なんか旅行の楽しさを両親に共有できた気分に(勝手に)なれて。
仕事柄、普段は紙とペンを持って書くことよりは圧倒的にPCを使うことの多いデジタルな世界に埋もれているけどやっぱり手書きで物を書くことっていいなあ、素敵だなあと思います。手書きの字って性格や個性が出るし。デジタルな世界がこれから加速していくと思うけど、手書きで手紙や年賀状を書く習慣はこれからも残って欲しいなあ。
はい、以上、『ツバキ文具店』の感想でした。
次は何読もうかな。またね。